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わたしのブログ

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口縄坂

小説家・織田作之助が【口縄坂】を次のように書いている。

口縄坂は寒々と木が枯れて白い風が走っていた。
私は石段を降りて行きながら、もうこの坂を登り降りすることも当分あるまいと思った。青春の回想の甘えは終わり新しい現実が私に向き直って来たように思われた。
 風は木の梢にはげしく突っ掛っていた。

小説家は実にうまく表現されるなぁと感心させられました。


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